この街で生まれ育って現在も住んでますけど、最近気付いたんですよ。あ〜俺、得してきたなと。
音楽面やカルチャー面にしても、子供ン時は何とも思わなかったんだけど、やっぱ他の街と違うっていうかヘンなんですね。
隣の中野駅もそうなんですが、いわゆるサブカルチャー的なものが、メインカルチャーと共存してるというか
新しい古いって観念が無いわけですよ。
具体的に言うと、僕が小学校の時から通ってるビデオ屋さんがあるんだけど、そこなんかメジャーな作品が数える程しか無いの。
音楽ビデオでいうとJ−POPなんざ皆無ですわ(笑)
その代わりにビートルズの廃盤のビデオやらツェッペリン(注1)の海賊版。
誰?っていうブールスマンやジャズメンのビデオが公然と陳列されてるのね。
映画だとラスメイヤー(注2)とエドウッド(注3)とゴダール(注4)が殆どありますみたいな。
只、子供の時はそれがマニアックなものなのかなんてわからないじゃない?
だからそれが普通だったというかメジャーな物として育ってきてしまったの。
高校入ってからかな、アレ?何か会話が合わんなと。
音楽もみんなジミヘン(注5)の海賊版とかもっているものと思ってた(笑)
えらい勘違いだよね。
よく友達に「マリーって何でそんなオタクなCDや映画ばっかり知ってるの」って言われるんだけど
自分的には全然マニアックだとも、オタクだとも、思ってないのですよ。
そういう意味では、恵まれた街で育ったんだなーと。
誤解してほしくないんですが、何から何までマニアックな街ではないの。
冒頭でも書いたように世間的にメジャーな物も、ちゃんとあるわけです。そこがいいところなんです。
本当のジャンルレスな街ですね。
注1*レッドツェッペリン ハードロックの元祖と呼ばれるバンド。ヤードバーズを独立したジミーペイジが結成し1970年デビュー。
4人の卓越した個性が強烈でした。ドラムのジョン・ボーナムが死亡した為80年解散。
注2*ラスメイヤー カリフォルニア州オークランド1924年生まれ。70'sを代表するセックス&バイオレンス映画の巨匠。
巨乳の姉ちゃんにこだわり続けひたすら暴力的でエロな作品は現在でもコアな人気がある。
ちなみに唯一のメジャー配給「ワイルドパーティー」は、マリーが宇宙一好きな映画。
注3*エドウッド 至上最低の映画監督と言われ1994年にティムバートン監督により伝記まで作られた(エド役はジョニーデップ)。
「なめてんのか〜!」って叫びたいくらいチープなセットやストーリーの映画はとてもじゃないが見れたもんじゃない。
只モンド映画として見るとチョット面白い。
注4*ジャン=リュック・ゴダール 1930年フランス生まれの映画監督。
フランス映画の革命といわれるヌーヴェルヴァーグの旗手。
商業主義を否定し政治的なメッセージを含んだ難解な作品が特長。
代表作「勝手にしやがれ」は今見ても斬新。只最近オシャレ映画みたいに扱われているのがマリー的には不満。
注5*ジミヘンドリックス 説明不要(するけど・・・)の天才黒人ギタリスト。
ギターを歯で弾くわ、燃やすわ、ストラト特有のトレモロアームを駆使して
ギター奏法を根底から変えてしまった革命者だが
その過激なステージングと裏腹にスタジオ盤では、
繊細な多重録音でギタリストにとどまらないクリエイターとしてもスゴいアーティストだった。
1970年ドラッグにより死亡。